2011年6月23日 (木)

唱歌と国歌

 

先日,友人が所属する交響楽団のクラシックコンサートに行ったときのこと。

アンコールに,東日本大震災の犠牲者を悼み,復興を願うという趣旨で,「ふるさと」の演奏がされ,観客一同大合唱になりました。

 

さて,「うーさーぎお~いし」と始まるおなじみの「ふるさと」。

 

「ふるさと」は,1914年,尋常小学校の「唱歌」,つまり音楽の時間に歌う曲の一つとして発表されました。

当時の文科省は,「国が作った国の歌」として歌を認知させるべく,作詞者・作曲者を明らかにしない方針をとったそうです。

その中には,「春の小川」「朧月夜」「仰げば遠とし」等,現在まで歌い継がれているものもあれば,「出兵兵士」「靖国神社」等,なかったかのように消えてしまったものもあります。

また,「蛍の光」は,本来は4番まであるが,3番,4番の歌詞は国家主義的な色彩が強いということで,2番までしか歌われなくなったそうです。

 

こうして「ふるさと」のルーツを探っていると,昨今問題になっている「君が代」に思いが至ります。

 

同様に「君が代」のルーツを探ってみると,諸説あり,ここでは全てご紹介できないほどでした。

 

そこで,今回は,唱歌との比較だけ。

唱歌も,戦前に国が作った歌。

教育現場で歌われていた歌。

日本人ならみんなが知っている歌。

しかし,現存する唱歌はみんなが歌いたい歌。

 

「君が代」判決,「君が代」条例,今,「君が代」をめぐる議論は様々です。

 

こんな今だからこそ,個々人が「君が代」をくちすさんで,どういう気持ちになるのか,一度感覚的に捉えてみてはいかかでしょうか。

 

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