同級生がいじめ被害 私も遭うかも-<法律のツボ>
まず先生や校長に伝える
Q.中学校のクラスメートの男子生徒がいじめに遭っています。
同じクラスの男子生徒数人にノートを破かれたり、上履きに牛乳を入れられたり……。
私もいじめられるかもしれないので、怖くて何も言えません。どうしたらいいのでしょうか。
A.いじめの現場を見たら、まずは先生や校長らに伝えましょう。
学校はいじめがあることを知ると、学校全体で問題を共有し、対応することになっています。いじめをした児童や生徒に対し、出席停止などの指導をすることもできます。
47歳の父、胆管がんで死亡 会社に補償は可能?-<法律のツボ>
まず労基署に労災申請を
Q.父が昨年、胆管がんで亡くなりました。まだ47歳でした。
父は4年前まで、印刷会社で「校正印刷」の仕事をしていました。
印刷会社の従業員が同様に胆管がんを発症するケースが相次いでいると聞き、父が亡くなったのも労働災害が原因ではないかと疑っています。
どうやって調べたらいいのでしょう。そして、会社に補償を求めることはできるのでしょうか。
A.最近、印刷工場で働いていた多数の労働者が胆管がんを発症して死亡していることが判明し、大きな問題となっています。
厚生労働省の調査では、印刷洗浄液に含まれていた有機溶剤の「ジクロロメタン」と「ジクロロプロパン」が原因だった可能性が高いと指摘されています。
目の前に超高層マンション建築 良好な眺望台無しに損害賠償請求できますか-<法律のツボ>
販売会社に責任認めた裁判例も
Q.3年前、ベイエリアの高層マンションを購入しました。
「良好な眺望が楽しめる」とのうたい文句にひかれたのですが、最近目の前にもっと高いタワーマンションが建設され、景色がほとんど遮られてしまいました。
購入時、不動産会社の担当者は「近くにマンションは建ちません」というようなことを言っていたのに、腹が立ちます。この会社から賠償金をもらうことはできますか。
A.ある土地や建物の所有者らが、その場所から良い眺望を享受できる利益を「眺望利益」と言います。
これが侵害されたことを理由に損害賠償を請求するには、まずその眺望利益が法的保護に値するかどうかが問題となります。
具体的には
①文化的・社会的にみて客観的価値が認められる
友人や知人と撮影した写真 FBにアップする注意点は-<法律のツボ>
自分自身の個人情報でも注意を
Q.私は大学生です。今度、フェイスブック(FB)を始めようと思っています。ですが、個人情報をインターネットに出すことでさまざまなトラブルがあるとも聞きます。
友人や知人と撮影した写真を勝手にFB上にアップすると、訴訟ざたに発展することもあるのでしょうか。詳しく教えてください。
A.フェイスブックは世界最大のソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)で、世界で10億人以上、国内で1000万人以上が利用しています。実名登録が原則で、出身地や居住地、勤務先、家族構成、写真などさまざまな個人情報を公開する人も少なくありません。
とはいえ、10人に1人が利用している状況では、もはや何でもかんでも個人情報をFBで無制限に公関することは危険と言えます。
夫が死亡、子どもはいない 生活保護の受給は-<法律のツボ>
役所に申請すれば可能に
Q.私は関西に住む50代の主婦ですが、夫が亡くなり、子どももおらず、生活保護を受給するつもりでした。ところが、役所から「お兄さんに面倒を見てもらいなさい」と言われ、申請を受け付けてもらえませんでした。
兄は関東に住んでいますし、生活に余裕があるわけではないので迷惑をかけたくありません。どうしたら生活保護を受給できますか。
A.生活に困って役所に行ったのに、「まずは仕事を探しなさい」とか「親族に援助してもらいなさい」などと言われ、生活保護の申請をさせてもらえないことがあります。
このような役所の対応を俗に「水際作戦」と言います。今回のケースは水際作戦の典型的な事案です。