法廷内での手錠・腰縄とヨーロッパ調査
もうすぐお盆休みですね。
皆さんは、どこかに行かれるのでしょうか。
私は、家でまったり過ごしたいですが、子どもがいるので、
海に、プールにと大忙しの休暇になりそうです。
ところで、休暇ではないですが、今、私が、毎日仕事でしていることと言えば、9月に行く予定のヨーロッパ調査旅行のセッティングです。
何を調査しにいくのかと言えば、ヨーロッパの各国では、
刑事事件の裁判が行われる法廷に、拘束されている被告人が
出てくる際に、手錠等がされているのか否か、されていないのであれば、その法的理由についてです。
日本の刑事裁判の法廷では、通常、拘留されている刑事被告人は、
手錠と腰縄をされたまま法廷に入ってきて、裁判官が法廷に入り、
手錠と腰縄の解錠を指示するまでは、手錠と腰縄をされたままです。
その姿を裁判官はもちろんのこと傍聴人も目にすることになります。
高校生模擬裁判選手権(関西大会)
台風で一日順延となりましたが、今年もいよいよ甲子園の開幕ですね。
今日から熱戦が繰りひろげられることでしょう。
しかし、甲子園に負けない、いえ、それ以上の熱戦が8月5日(土)に大阪地方裁判所で繰り広げられていました。
第11回目となる高校生模擬裁判選手権(関西大会)です。
今年は応募校が多く、はじめて予選を行い、本選出場校は、大阪、京都、兵庫、奈良、滋賀、和歌山の2府4県から8校でした。
この高校生模擬裁判選手権というのは架空の刑事事件を題材に実際の法廷で高校生が検察側と弁護側に分かれて、証人尋問、被告人質問を行い、その証言も証拠の一つとして、それぞれ有罪・無罪の主張を行います。
架空の刑事事件とはいえ、日本弁護士連合会が作成しますので、本格的なものになっています。
そして、審査はその立証内容や論理立てた説明ができているかなどが審査されます。
法教育の大切さ
弁護士の仕事をしていると、相談者の方々の考え方と、弁護士としての考え方の違いを感じることがあります。
たとえば、先日は、刑事事件の依頼者の方から「黙秘をしたら印象が悪くなりませんか?」「悪いことをしたから黙秘しているんだと疑われませんか?」と聞かれました。
弁護士は、黙秘をしても印象が悪くなることはないし、そのようなことがあってはならないと考えます。黙秘権を行使することと、悪いことをしたかどうかは、関係のないことです。
私たちの国の憲法は、私たち国民に黙秘権を保障しています。これは、悪人を守るためのルールではなく、無実の人が誤って処罰されることを防ぐ、私たちみんなのためのルールです。
黙秘権を行使できなかったために誤って処罰されてしまったことが、後になって判明した事件もたくさんあります。
法律の理解を深め、正しく権利を行使できる社会、正しく義務を守る社会にするためには、法教育がとても大切です。
公立高校の甲子園
高校野球検定初級(中級不合格)の高橋です。いつもは法律に絡む話をしますが,今回はとして高校野球の話をします。
夏の甲子園の大阪大会決勝で,大阪府立大冠(おおかんむり)高校が大阪桐蔭高校と熱戦を演じました。約30年前に分校として設置されたこの高校は,破壊力ある打線で,選抜優勝校を最後まで追い詰めました。中村紀洋選手を擁した平成2年の渋谷(しぶたに)高校以来の公立高校の大阪の夏の代表まであと一歩でした。
1970年頃の「私学7強」(浪商,明星,興国,北陽,大鉄,PL学園,近大附属),その後の上宮,大阪桐蔭,履正社などがひしめく大阪で,公立高校の甲子園出場は至難の業です。しかし,終戦直後は公立高校も強かったのです。春の選抜では,昭和24年に北野高校が芦屋高校を破って優勝しました。議員定数違憲訴訟などに取り組んだ大阪弁護士会の故山本次郎弁護士はその中心選手でした。生前は,一死満塁のサヨナラのピンチに北野高校のレフトがライナーを捕球してセカンドに投げてダブルプレー,といった話などをよくしておられたようです。昭和27年の夏には,八尾高校の木村保投手(元阪神)が,予選から本大会の準決勝まで全て完封という史上初の記録で勝ち進みましたが,決勝では芦屋高校に雪辱されました。
大阪デジタルコンテンツビジネス創出協議会(ODCC)への後援
今回は,大阪弁護士会知的財産委員会の広報担当としての投稿です。
7月20日,グランフロント大阪タワーC9Fにて,大阪デジタルコンテンツビジネス創出協議会(ODCC)ライセンスビジネス研究会が主催し,ブレンド関西クリエイティブネットワークが協力するイベント「ソーシャルメディア時代のアニメ&キャラプロデュース」が開催されました。
第1部では,株式会社ファンワークスの高山晃社長をお招きし,ネット発のキャラクタービジネス「やわらか戦車」,地域のプロモーションとしてのショートアニメ「YUZU7」,ニューヨークタイムズでも取り上げられた「アグレッシブ烈子」等の作品を紹介いただくとともに,ショートアニメの潮流について解説していただきました。
テレビの見方が変わってきており,リアルタイムで見ている人は少なく(録画やオンデマンドで見ている人が多い),複数メディアとの「ながら接触」が多い(アニメを見ながらタブレットやスマホを使いSNSに投稿する)等の話は非常に興味深いものでした。