裁判のイメージと現実
今年は年末年始の休みが長期になったので、仕事のペースを取り戻すのに随分時間がかかりました。
仕事始めから2週目に入って、やっと慣れてきた感じです。
今週あたりから、裁判に行く日も増えてきました。
法曹関係者以外の人と話をしていると、裁判というと、一般的には刑事裁判のイメージが強いようです。
弁護士をしていると言うと、よく「犯罪者の弁護とかしてるの?」というようなことを聞かれます。
民事事件の裁判でも、裁判所で弁護士同士が激しく議論を交わしているといったイメージを持っている人が多いのかな思います。
あと、弁護士が「異議あり!」って叫んでいるイメージ。
しかし、民事事件では、実際には裁判所でほとんど何もしないということが少なくありません。
民事事件における主張は、基本的には書面でします。
「いのちだいじに」(交通事故被害に遭わないために)
もうあと少しで新しい一年がやってきます。
年の瀬に、イチ弁護士として伝えたいことは、
「いのちだいじに」 です。
こう書くと、当たり前のように思われると思います。
でも、自分が事故にあうすることを真剣にイメージして
注意して過ごしている人は少ないのではないでしょうか。
仕事柄、交通事故の被害に遭われた方(や遺族)によくお会いします。
全く落ち度がなく被害に遭われた方もたくさんいらっしゃいます。
もちろん、弁護士としては、加害者側から正当な賠償を受けれるよう
全力で努力するのですが、
でも
事故に遭って失った能力、楽しい時間、そして命は元に戻りません。
どれだけ、自分に落ち度がなくても、
弁護士的結婚のススメ~結婚する前にご注意を~
紅葉の見頃とともに,街はだんだんクリスマスムードですね。
大阪も,御堂筋や中之島等,年々ライトアップされる場所が増えて嬉しい限りです。
さて,日本で男性が女性にプロポーズするのは,年末が一番多いそうです。
クリスマスのロマンチックムードとともに,プロポーズ,女性にとっては,人生で最高の瞬間ではないでしょうか。
そんな最高の瞬間に,あえて,「ちょっと待った!!!」(※注:プロポーズされる女性が羨ましくて待ったをかけているわけではありません。)
「結婚」した後のお金のこと十分理解されているでしょうか?
Q 結婚前に各々貯めたお金は誰のもの?
A 基本的には各々のものです。ただ,結婚後に貯めたお金と区別できるように,自分名義の定期預金等にしてあまり手をつけないのがよいでしょう。
Q 結婚後に貯めたお金は誰のもの?
ももクロで学ぶ少年の可塑性
少年犯罪に対する厳罰化が問題となっている。
私は反対である。
理由は,少年は大人と違って可塑性があるからである。少年法は,少年が少年であるが故に,犯した罪に見合った「罰」を与えることは想定していない(もちろん,「罰」の要素が全くないという趣旨ではない)。
可塑性とは,簡単にいえば,粘土のように柔らかく,どんな形にでもなれるということである。そのとおり,少年は,若ければ若いほど,いかようにでも変化できる。
刑事関係の事件として,大人の事件と少年の事件を両方やると良く分かる。大人は,短い逮捕勾留期間ではほどんど変わらないが,少年は観護措置(少年鑑別所に入れられている期間。約1か月間)の間に驚くほど変わる。
子どもというのは,大人が積極的に関わり,良い方向に導けば,その方向に変わる。
先日,ももクロに関する記事を書いた。
ある最高裁決定について
今月14日,日本の最高裁のウェブサイトが改ざんされ,アクセスすると島に大きな中国国旗が掲揚された画像とともに,「釣魚島は中国である」等のテキストが表示されるという事件がありました。その後,何日も最高裁のウェブサイトはアクセスできない状態が続き,このエントリを書いている時点でも,最高裁ウェブサイト上の判例検索データベースは利用できないままです。
最高裁は,重要な判決や決定が出ると,その全文をウェブサイト上のデータベースに掲載するので,誰でも判決文にアクセスし,その内容を分析したり,批判したりすることができます。私は,このことはとても重要なことだと思っています。
しかし,今年の7月9日に最高裁が出したある決定については,なぜか掲載されないまま,上に述べたウェブサイト改ざん事件によりデータベースが使えなくなってしまったので,今もインターネット上ではその全文を読むことができません。