大阪弁護士会の活動
平成26年度 役員就任のご挨拶

大阪弁護士会
会 長 石田 法子
皆様、こんにちは。平成26年度は、私と以下の7名の副会長が大阪弁護士会を運営して参りますので、一言ご挨拶申し上げます。
現在、大阪弁護士会には約4140人の弁護士が所属していますが、その約4割が柔軟で活力にあふれた20代、30代の会員です。日本は既に超高齢社会に突入していると言われていますが、当会には若いエネルギーが充満しています。また、かつて法律事務所は、裁判所の周辺に集中していましたが、今や100を超える事務所が、高槻、茨木、枚方、寝屋川、八尾、岸和田等々の郊外各市に設けられており、今後も更に広がる見込みです。
私たちは、今後とも、皆様の身近で良質の法的サービスを提供できる環境を整えていきます。
ところで、弁護士法1条には、弁護士の使命は、「基本的人権の擁護と社会正義の実現」であると定められています。
基本的人権だの社会正義だのというと何か大層で、自分たちの日常の生活と関係ないと思われるかもしれませんが、そんな難しいことではありません。誰もが安心して幸せに暮らせるように、不当なことを許さず道理の通った社会であるようにする、それを目指して私たち弁護士が仕事をしていきます。
もちろん個別の事件を法に則って誠実に行うことが基本ですが、もし法律や制度がそもそもおかしければ、それを改善する努力も惜しみません。
弁護士会には、社会的弱者の権利を始め、市民の権利を守るために調査研究をする数多くの委員会が設けられ、積極的かつ献身的に活動しています。また、会員のスキルを磨くための研修も重ねています。更に、憲法と法を学んだ法律家である専門集団として、社会正義が損なわれることのないように監視し防止すること、法改正に関しても専門的な立場から意見を述べること、そして市民の皆様の判断の資料となる情報を提供することをその役割の一つとして活動を続けてきました。
今、この社会は、格差が拡大し、貧困が広がり、不安感、閉塞感に覆われています。人とのつながりが薄れ、孤立している人も少なくありません。
私たちは、苦しんでいる人、悩んでいる人がいれば、いつでも寄り添って、一歩でも前に進める道筋を共に探します。迷ったり、戸惑ったりしている方に、法的アドバイスをすることによって的確な判断をしていただく手助けができます。
あなたの身近には弁護士がいます。相談相手の一人として、弁護士を是非付け加えていただき、気軽に相談していただければ何よりの幸せです。あなたは決して一人ではありません。
1年間、私たち8名が一丸となって全力を尽くします。ご理解とご協力をよろしくお願いいたします。

副会長 森下 弘
私の副会長としての抱負は、「石田会長を支えていく」というものですが、その要点は、①男女共同参画社会を実現すること、②若手会員の支援を行ない、若手弁護士のスキルアップを図ること、③弁護士の規律を確保して、弁護士に対する信用を高めることなどです。また、今年のスローガンは「あなたを一人にしない。私たちに相談してください」というものですので、弁護士が積極的に外へ出て行き、市民の法的ニーズに応えられるような体制を強化していきたいと考えています。
ところで、私は、播州赤穂藩(浅野内匠頭)の出身で、吉良上野介の屋敷に討ち入った赤穂浪士の首魁である大石内蔵助は、赤穂藩の国家老で、国元を守る役職でした。従って、日弁連副会長を兼務される関係で、週の半分は上京される石田会長の留守を預かり、石田会長が中央で後顧の憂いなく活躍できるよう、粉骨砕身の努力を重ねる覚悟です。

副会長 印藤 弘二
弁護士は皆さんの身近な存在となっているでしょうか。例えばかかりつけの医院にいくように、仕事や家庭で困ったことがあれば気軽に弁護士に相談いただけているでしょうか。弁護士は法律知識に詳しい専門家というだけでなく、皆さんの代理人となって、裁判・調停・示談など幅広い手段・方法で直接紛争を解決することを職務としています。また、そのような職種であることから、皆さんの悩みを解決する道筋までを含めた助言ができる存在です。もっともっと皆さんに、私たちのことを知っていただきたいと願っています。
大阪府下で開業する弁護士は今や4000名を超えていますが、大阪弁護士会はその全員が加入する自治組織です。私たち大阪弁護士会は、弁護士・弁護士会がもっと皆さんの身近な存在となれるよう、真に頼りがいのある権利の護り手として、皆さんからより一層の信頼をいただけるよう、たゆまず努力してまいります。
本サイトをご覧いただければ、弁護士・弁護士会の様々な活動をお知りいただくことができます。また、皆様にご参加いただける各種行事のご案内もしています。私たちの活動に、是非ご注目いただきたくお願いいたします。

副会長 鎌倉 利光
大阪弁護士会では、70を超える委員会等が様々な活動をしています。副会長の仕事も、それらを手分けして担当することが大きな比重を占めています。
残念ながら、私たちの発信不足もあって、そういった活動をご存じない方も多いのですが、例えば、私が担当する秘密保護法対策大阪本部では、その名のとおり、知る権利という社会全体の利益に直接関わる事柄を扱っています。もちろん、皆さんのご理解を抜きにして、同本部の活動が実を結ぶことはありません。紙幅の関係で、各委員会の活動1つ1つをご紹介はできませんが、そのいずれにも共通しているのは、皆さんのご支持、ご理解が不可欠なことだと考えています。
大阪弁護士会は、これまで以上に皆さんへの情報発信に注力して参ります。皆さんにおかれましても、どうぞ、私たちの活動に関心をお寄せ頂きますよう、そして、ご支援、ご助言を賜りますようお願い申し上げます。

副会長 西出 智幸
皆様、こんにちは。
皆様方の中には、色々な問題に直面され、悩まれ、苦労されている方も多数おられるでしょう。そのような時にどうされていますか?一人で悩まれていませんか?また、誰に相談すればいいか分からないことはないでしょうか?
そのような時こそ、是非弁護士にご相談下さい。でも、弁護士って何だか怖そう、敷居が高そう?いいえそんなことはありません。私たち弁護士は、親身になって相談に乗ります。皆様の味方になります。人権救済の最後の砦となり、社会正義を実現します。是非、一人で悩まずに弁護士にご相談下さい。
今年の弁護士会は、「あなたを一人にしない 私たちに相談して下さい」をスローガンにしています。皆様方が弁護士・弁護士会によりアクセスしやすくするよう、皆様方のお役に立てるように努力していきます。
最後にお願いですが、弁護士会が実行したい諸施策の実現には、皆様方のご理解とご支援が絶対に不可欠ですので、何卒よろしくお願いいたします。

副会長 澁谷 眞
大阪弁護士会は、今年度、「あなたを一人にしない 私たちに相談してください」を標語にしています。
ひとりで悩まずに、弁護士に相談してくださいというそのままの意味なのですが、弁護士は法律の専門家でしかありません。それなのに、法律の相談をしてくださいという限定がないのには理由があります。
それは、法律の問題であるのかどうかについても助言する専門家であるからです。
あなたの悩みや心配のうち、法律問題が原因である部分があれば、その部分だけでも、弁護士は解決することができます。
さらに、あなたが何を望んでいるかによって、複数の解決方法をお示しできるかも知れませんし、場合によってはあなたが気付いておられない法律問題を指摘できるかも知れません。
私たちも、そのような相談を受けることができるように一層の努力をするつもりです。

副会長 魚住 泰宏
弁護士は敷居が高い、と言われることがあります。決してそうではありません。そうであってはいけないと思います。
社会のなかで活動するために必要なルールが法です。「法の支配」があるからこそ、安心して社会のなかで活動できるのです。「法の支配」の担い手が法曹であり、裁判官や検察官と異なり、当事者に寄り添う存在が弁護士です。弁護士会は、研修等を通じて、それぞれの弁護士が多様な分野で法令に精通するよう努めており、弁護士は、的確な法的サービスを提供するよう不断の努力を重ねています。
病気になったときや予防接種を受けるときに医師に診てもらうように、安心して社会のなかで活動していくために、問題が生じたときは勿論、問題が生じないようにしたいときも、私たち弁護士にご相談いただきたいと思います。
私たちは、皆様方がお気軽にご相談できる環境を構築して参りますので、皆様方のご支援とご協力をよろしくお願い申し上げます。

副会長 江口 陽三
大阪弁護士会では、大阪市北区にあります弁護士会館や谷町、なんば、堺、岸和田などで法律相談を実施しています(通常は有料です)。
また、弁護士会館では、ほぼ2か月に一度の割合で日本センチュリ交響楽団などから奏者をお招きして、ランチタイムコンサートを開いています。こちらは無料です。
さらに、地元小学生からお寄せいただいた絵画の展示や市民の皆様向けのシンポジウム等の様々なイベントも実施しています。
これらのイベントについては、大阪弁護士会のホームページに掲載していますので、是非ご覧いただください。
また、ホームページから、「大阪弁護士会友の会」(略して「べんとも」といいます)にご登録いただきますと、大阪弁護士会が実施する無料法律相談等のさまざまなイベント案内も送られてきます。
大阪弁護士会は、決してあなたを一人にしません。いつもおそばにいますので、なんなりと大阪弁護士会にご相談ください。