大阪弁護士会の活動

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イベント「キャラクタービジネス最前線」開催報告

平成29年2月23日、大阪弁護士会の後援で、ODCC(大阪デジタルコンテンツビジネス創出協議会)の主催するイベント「キャラクタービジネス最前線」がグランフロント大阪タワーにて開催されました。

まず、株式会社キャラクター・データバンク代表取締役の陸川和男氏から、キャラクタービジネスの歴史や市場規模について解説いただきました。日本におけるキャラクタービジネスは、1950年代にアメリカからディズニーやポパイ等のキャラクターが持ち込まれたことに始まり、現在はアニメキャラの2次使用が大きなマーケットとなっており、商品小売市場で1兆6,000億円くらいの規模であること等、興味深い内容でした。

次に、ブレンド関西クリエイティブネットワーク事務局長の吉田重登志氏から、京都を舞台としたアニメキャラの活用事例をご紹介いただきました。森見登美彦さんの小説が原作のアニメ「有頂天家族」や、女性向け恋愛アドベンチャーゲームが原作のアニメ「薄桜鬼」に登場するキャラクターを用いた和菓子や工芸品等がアニメファンや海外からの観光客に好評だというお話でした。

最後に、当会知的財産委員会委員の白木裕一弁護士がライセンス契約を締結する場合の注意点について解説しました。キャラクターは、著作権法、商標法、意匠法及び不正競争防止法によって保護されており、無断で使用すると使用差止や損害賠償等の対象となるリスクがあります。キャラクターの商品化事業が思うように展開できるか否かはライセンス契約次第であり、弁護士の活用の余地が大いにあります。

我々弁護士もキャラクターに関する法律問題について研鑽を重ね、キャラクタービジネスを盛り上げていきたいと思います。

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