弁護士会から
広報誌
オピニオンスライス 11月号
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シンガーソングライター
chayさん
シンガーソングライターでありファッションモデルもされているchayさん。2021年に独立され、今年の8月にはカバーアルバムもリリースされるなど精力的に活動されています。作詞作曲をされる上で大切にされていることや、歌手・モデル活動に関わらず様々なことに挑戦される姿勢について伺いました。
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歌手を目指したきっかけ
chayさんが、歌手を目指されたきっかけを教えていただけますか。
幼稚園生の頃からとにかく歌うのが大好きで、幼稚園の帰りの会でも前で大きな声で歌うような子でした。お家に帰ってもブラシをマイクに見立ててずっと歌っていて、いつか歌手になりたいんだというのは幼稚園の時からずっと夢に思っていました。それは、先生に褒めてもらったのが嬉しくてとか、音楽が好きでというのもあるんですけれども、両親も音楽が好きで、音楽に触れる機会が多かったからなのかなと思います。両親が80年代の洋楽がすごく好きで、家ではいろいろな洋楽が流れているような環境でした。当時、MTVのミュージックビデオ集をよく見せてくれていました。当時のミュージックビデオはカラフルで自由な世界観で、英語の歌詞が分からなくてもすごく楽しかったのを覚えていて、私もこんなふうにたくさんの人を楽しませられるような歌手になりたいなと思ったのがきっかけです。特にシンディー・ローパーには影響を受けましたね。
アーティストの方の中には、作詞家や作曲家の方々から提供された歌を歌う方も多いかと思いますが、chayさんはご自身で作詞も作曲も手がけておられます。特に作詞もご自身でされているという点に関して、小さい時から洋楽を聴いたりする中で、自分の気持ちや考えを自分の言葉で届けたいという思いを持たれていたのでしょうか。
小学生の頃からピアノで曲作りをしていました。その時は、歌詞を付けるというよりも、好きな言葉を並べて、という感じだったんですけれども…。
日頃“普通”に対して違和感みたいなものを感じることはあって。もちろん守らなければいけないルールもたくさんあるのですが、“こういうことこそが普通で、こうでなきゃいけないんだ”という固定観念に対して、小さい頃から「本当にそうなのかな」というような疑問や違和感を抱くような子でした。
“右ならえ右”から少しでも逸脱するとすごくネガティブに捉えられて、変わっている、変だと言われてしまうこともありました。そのもやもやした部分に向き合って、同じ思いをしている人に、そんなことで自分の可能性の芽を摘んでしまわないでほしいなと思いながら書いています。ギターで曲作りをするようになってから、本格的に作詞を始めました。
テラスハウスへの出演
chayさんを世の皆さんが知った大きなきっかけが、2013年に放送された「テラスハウス」だったと思います。私もchayさんのファンで、楽しみに見ていた一人なんですけれども、出演しようと思われたきっかけは何でしたか。
2012年にデビューさせていただいてから、しばらく数字的な面でも伸び悩んでいました。現状を突破するようなきっかけを自分の中でずっと模索していて。
当時もSNSはありましたが、知ってもらうきっかけは今よりは大分少なかったかなと思います。知名度がなければなかなかリリースもさせていただけない時代だったので、時間的な猶予もない中、chayという存在や曲をまず知ってもらえる即効性のあるきっかけを探していた時に、たまたまテレビで見て、これしかないと思って応募しました。
今までにない世界観の番組だなと、ビビッと来ました。
社会現象になりましたよね。確かにあの頃からしたら、テレビ番組の中ではかなり斬新なリアリティーショーの先駆けだったなと思っていて、私のクラスの女の子たちもほとんどの子が見ていました。懐かしいなと思います。
代表曲「あなたに恋をしてみました」について
chayさんの代表曲は「あなたに恋をしてみました」だと思うんですが、この曲に込められた思いや作成経緯についてお話しいただけますか。
「あなたに恋をしてみました」は、当時、「デート~恋とはどんなものかしら~」という月9のドラマの主題歌に起用していただいたのですが、台本をまず読ませていただいて、そこから自分との共通点や、共感できる部分を重ね合わせながら書きました。主人公の依子がとにかく不器用な女の子なんです。自分自身、恋愛に対して不器用な方で、共感できる部分がたくさんあったので、実際の経験や、初デートの時の気持ち、デートでの失敗談などリアルなものを箇条書きにしていって、そこからピックアップしてちりばめる作業をした記憶がありますね。
その後、今年2月に「あなたに恋をしてみました」の10周年記念バージョンをリリースされたと思いますが、曲に込められた思いなどの点で以前と変わったところはありますでしょうか。
10年前、この曲を作っている時に周りのスタッフさんと、「この曲は10年先も聴き継がれて歌い継がれている曲にしようね」と話していた曲だったんです。もちろん、そうなってくれたらいいなと思っていたのですが、当時の私は現実味が湧いていなかったので、こうして10年経ってもたくさんの方に聴き継がれているというのは本当にすごいことだなと改めて思います。聴いてくださっている方に対しての感謝の気持ちを伝えたくて、改めてリリースをしようと思いました。
10年前の曲をそのままリバイバルするというよりも、10年経った今の等身大の私で歌うことを意識していたので、オーケストラのアレンジだったり、衣装だったり、ヘアメイク、歌い方で、当時よりも大人な「あなたに恋をしてみました」を表現しています。
特にオーケストラアレンジを東京音楽大学の学生さんにお願いして、ミュージックビデオもご一緒させていただけたことが嬉しかったです。これからもずっとこの曲が世代を超えて愛され続けてほしいという願い。そして、私が10年前に胸を膨らませて描いていた夢を思い出すきっかけにもなった今回、あの頃の私と同じように希望に満ち溢れた学生さんにとって、この出来事が少しでも抱く夢への架け橋になってくれたら嬉しいなと思ったんです。小学生の頃に聴いてました!と言って楽しそうに演奏してくださる皆さんに、私もたくさんの刺激とパワーをもらって、「私もまた頑張ろう!」と胸が熱くなりました。
曲作りに込める思い
デビュー当初と比べると、最近のchayさんの曲のテイストは大分変わったようにお見受けしますが、どのような思いで楽曲を作られているのですか。
幸せのありかは自分の心の中なのに、こういうことこそが幸せでこうでなきゃいけないんだという固定観念や、ある種の決めつけだったり、狭い世界の中だけで判断されることがすごく多くて。私は夢や目標を無碍に否定されてきたので、悔しい思いをしたり傷ついたりした経験を楽曲作りに生かしたいと思っています。
過去の自分は、いくら頭で思っていても、いざ今いる環境や状況から一歩踏み出す勇気は無かったんだと思います。
でも、最近やっと強く一歩踏み出せるようになったなと思っています。それは、今まで良しとしてきてしまった苦しい感情にとことん向き合えたことがとても大きいです。
私たち弁護士も言葉で人を支える職業なんですが、chayさんも音楽や発言を通じて人に影響を与える立場にあられると思います。作詞をしたり言葉を発信する際に意識されていることはありますか。
大前提として、人それぞれいろいろな考え方があって、いろいろな価値観があって、いろいろな捉え方があるということを大事にしています。自分の思いをストレートにぶつけているのですが、必ずしもそれを押しつける形であってはいけないなと思います。いろんな角度から広い視野で見たときに、誰かが傷つくような歌詞であってはならないなと思いながら作っています。
今の質問に関連して、chayさんが音楽活動を続ける中で、ご自身のメッセージや思いを伝えることに対する責任のようなものを感じた瞬間はありますか。
特にライブでは、その曲に思いを馳せて自分の中に落とし込んで聴いてくださっているのが、表情や涙や笑顔ですごく伝わってきます。お手紙やコメントでも、この曲で心が軽くなりましたとか、迷っていたけど決断するきっかけになりました、とメッセージをいただけることも多くて、とても嬉しく思います。その分、ある意味では責任を感じる場面はすごく多いです。
私はデビューして14年目になるんですけれども、「あの時中学生だった私がお母さんになりました」というファンの方も多くて、共に成長して年齢を重ねていっている感じがして、一人一人の人生や歩んでいる軌跡に曲を通して関わらせていただいているんだなと実感するたびに一つ一つの音や言葉に覚悟が芽生えます。
私自身も、迷ったときに自分を信じる勇気や希望を音楽からもらって何度も救われてきました。今は、誰かにとってそんな存在になりうるかもしれない立場になり、責任を感じつつも、自分にとってもとても幸せなことだし、本望だなと感じながら日々歌わせていただいています。
チャレンジすることの大切さ
先程からchayさんのお話を聞いていて、曲を作るときに自分の思いや経験を乗せてみたり、昔の曲でも等身大の自分で歌うということは、僭越ながらすごく素敵だなと思いました。
私たちの仕事も言葉を使いますが、chayさんとは多分違って、人の思いや伝えたいことを、法的に引き直す仕事なんです。それに対してchayさんは、自分が感じた経験を自分の中で言葉にされて、伝えて、その人の中でさらに受け止めていただくというお仕事なのですよね。そんなchayさんが、作曲や作詞のために意識的に取り組まれていたりすることってあるのかなとふと思ってお聞きしたくなりました。
まさにおっしゃるとおりで、経験はすごく大事にしています。挑戦することが好きで、変化を恐れずに新しいことに常に挑戦したいなと思っているので、経験も必然的に増えていきますよね。
例えば、自分がデザインしているお洋服のブランドの撮影をするときも、段取りをプロの方にお願いするのももちろん大事なことだと思いますが、自分でスタイリングして、香盤を作って、スタジオを予約して、カメラマンさんを手配して、ケータリングを用意して。MV撮影ではロケ地を探してロケハンして、絵コンテを作ったり、美術も担当させていただいたり。実際にやってみないと意外と分からなかったことがたくさん出てくるので、そういった経験を重ねるほど、違う職業の方や相手に対してリスペクトをかなり持てる。もともとリスペクトを持っているつもりでも、自分でやってみて初めて見える部分は本当にありましたね。雑誌を1ページ作るのってこんなに大変なことだったんだと、想像するだけでは分からない部分が本当に多いです。
周りの方に支えていただいて成り立っているという感謝の気持ちはどんなときも絶対に忘れたくないです。
そんなことする必要ないよとか、ネガティブな意見を言われることも多いんですけど、経験したからこそ、相手の気持ちや一つ一つの成り立ちの解像度がグッと上がります。それって私はとても大事なことだと思います。なのでそこは積極的にというか、やりたいからやっていますね。
すばらしいお話を聞かせていただき、ありがとうございます!何事も挑戦するというのは、扱う言葉の種類が違うといえども、共通することだなと改めて思います。いろんな職業に共通していますし、分からないことは想像とかで勝手に思い込みがちですので。
そうなんです。北野さんが「Beyond」が好きとおっしゃってくださっていますが、「Beyond」にもそういった思いを込めています。
最近は、変化をネガティブに捉えている方がすごく多い印象があります。状況とか環境を変えることはもちろん不安だし、新しいところに行くのは失敗も付き物です。そして年齢を重ねると、もちろん人は身体も変わっていくし、環境も状況もライフステージもまた変わっていく。でも、子どもの頃に描いていた心が躍るような未来を描くこととか、冒険することとか、探究することとか、希望を抱くこととか、そういう大事なことさえ失わなければ、変わることはすごく素敵なことだし、失敗することよりもっと大きなものを得られる。チャレンジしたからこそ得られるものの大きさを毎回痛感するんです。確かに不安だし、失敗したときには悔しかったり悲しかったりもするんですけれども、その先を見るようにしています。
芸能界で生き抜くこと~独立と女性活躍について
独立したことで一番大きく変わったところを教えていただけたらと思います。
自分自身で感じている良い変化は、誰のせいにもできない状況や環境ということがすごくいいなと思っています。いいことも悪いことも全部自分のせいでしかないので。
組織の中でたくさんの方とお仕事していて何か失敗があったときに、心のどこかで誰かに対してもどかしく思ってしまうこともあったのかなと思うんです。今は全くそれがなくて。どんな失敗も他責ではなく自責で捉えて改善して次に生かす。そんな当たり前なことも、人は環境によって忘れてしまうんだと思います。もちろん事務所にいることもとても素敵なことだし、恵まれた環境だと思うんですけど、世界はもっともっと広いんだなということを感じました。今は自由に視野を広く持っている気がするので、それはすごくいいところでもあるなと思っています。
特に音楽には正解はないので、自分が“いいな”と心から思えることや、自由な発想を大切にして、自分をもっと信じてあげられるようになったかなと感じています。
弁護士も最初は法律事務所に所属して、その事務所でずっと勤務する人もいますが、かたや独立して自分の事務所を構えるというケースもすごく多くて、境遇が重なる部分も多く思い、お話が聞けてよかったです。
私自身、自分も成長できる機会になったなと思うことしかなくて、もちろんまだまだな部分はたくさんありますけど、独立してなかったら分からなかったことや経験してなかったことが山ほどあり過ぎて。大変ですが、その分やりがいも達成感もひとしおだな、と思います。周りの方に支えていただきながら何とかやっています。
芸能界や音楽業界においても女性の働き方や表現の在り方は変化していることがあるのかなと思うんですが、chayさんは芸能界や音楽業界で活動される中で、女性だからこそ感じたことや意識してきたことはありますか。
最近は、音楽家の方も、番組を作っている方も女性がすごく増えてきていますよね。
私たち演者も、結婚や出産などのライフステージの変化によって人気が落ちちゃうんじゃないか、見え方が変わっちゃうんじゃないか、方向性が変わっちゃうんじゃないか、今まで積み重ねてきたものが崩れてしまうのではないかという心配や不安は付き物の職業なのかなというのは肌で感じます。でも意外とそんなことはなくて、自分自身、結婚を経ても、すごく温かく接していただけたし、別のベクトルのお仕事もいただくこともあり、今までなかったお仕事に携わらせていただけたり。気負い過ぎず自由にできるようになってきたのかなというのは感じています。もっともっとそうなっていったらいいなと感じます。
初のカバーアルバムのリリース
8月17日に初のカバーアルバム「Humming」をリリースされるということですが、カバーアルバムに込められた思いや、カバー曲を歌うときに心がけておられることがありましたら、教えていただけますか。
今回のアルバムは、誰しもが一度はハミングしたことがある曲が揃っていると思います。このアルバムを聴いた後も、きっと鼻歌を歌ったり、ハミングしているんじゃないかなと思ったので「Humming」というタイトルにしました。
大変ありがたいことに、カバーアルバムをリリースしてほしいというお声は何年もいただいていて、そのお声が多くて叶ったことなので、感謝の気持ちも込めて、みんなで作るアルバムにできたらいいなという思いで、SNSを中心に選曲のリクエストを募ってみました。本当にたくさんいただきました。ジャケ写も一緒に決めたいなと思い、何枚か候補を出してファンの方にご意見をいただいたのですが、こういう形で決めていくアルバムは私自身も初めてなので、嬉しかったです。
先程と通ずるのですが、カバーアルバムももっと自由に作れたらいいなという思いがありました。
カバーアルバムのイメージとして、コンセプチュアルなものが多い印象があるんです。例えば90年代縛りとか、女性アーティストのこの時代のアルバムとか、レーベルや事務所の意見がかなり色濃く反映されているのかなと思うものもあったりして。それもとても魅力的なアルバムなのですが、今回は自由だからこそ、逆に何のくくりもなく、みんなが歌ってほしいなと思う曲の中で、自分自身が好きな曲で、シンプルに歌いたくて、気持ちよく歌えるアルバムでいいんじゃないかと。アレンジについても、統一感を持たせてくださいという提案はあえてせず、それぞれの曲の良さが引き立つように、自由にアレンジしていただきました。それが、ありそうでないのかなという良い部分として捉えています。
レコーディングの時は、原曲へのリスペクトは忘れずに、でも自分らしく歌うことを大事にしながらレコーディングしていました。
応援の声も無事にchayさんに届くということなので、カバーアルバムの感想をお手紙で送らせていただきたいです。
ありがとうございます。楽しみにしています!今、NHK Eテレ「The Wakey Show~ザ・ウェイキー・ショウ」に出演させていただいていて、子どもたちからのお手紙がたくさん届くんですけれども、それでどれだけ癒やされて、どれだけ元気をもらっているか…!ぜひ待っています!
歌手としての今後の活動
chayさんは、今後、音楽や言葉を通じて世の中の人たちにどのようなメッセージを伝えていきたいとお考えでしょうか。
やっぱり今いる世界が全てじゃないから。自分の可能性を信じて、自分が一番自分のことを信じてあげてほしいなと心から思います。こうじゃなきゃいけないんだという固定観念とか、くだらないルールやくだらない決めつけに傷ついている方がすごく多いと思うんです。私自身もそうだったので、そういう方の気持ちに寄り添えるようなメッセージを伝えていきたいです。あとは、もっと自由になってほしいなと思います。
弁護士をイメージするときに使われる花がひまわりなのですが、自由と正義を意味する花でして、日弁連が毎月出している雑誌のタイトルも「自由と正義」なんです。皆さんの自由を守りつつ正義を司るということで、自由というのは弁護士も日々意識しないといけないものです。無法地帯で何でもしていいという意味の自由ではないけれども、それぞれが持っている本当の自由は必ず守らなきゃいけないということを使命に私たちも仕事をしていますので、chayさんが思っていらっしゃるようなお考えを守る形で社会に向けて活動していかないといけないなと今とても強く感じました。
素敵ですね。自由と正義というのはまさにそうだなと思います。無法地帯にしたいわけではなくて、でも、特に日本人はこうでなきゃいけないと思いがちだなといつも感じているので、もっと自由であってほしいなと本当に思います。
弁護士に対するメッセージ
私はchayさんの「それでしあわせ」という曲がとても好きで、当時、司法試験の受験の真っ直中の時に、あれを聴いて、自分は幸せなんだ、ちょっとしたことでも幸せなんだと思いながら、chayさんの優しい歌声を聴きながら乗り越えた記憶があったので、今日お話をお伺いできて本当にうれしい限りでした。最後になりますが、弁護士に関するイメージであったり、身近に弁護士がいてくれたらよかったなとか、実際に弁護士を頼っています、といったエピソードがございましたら、教えていただけますか。
弁護士は超人なイメージがすごくあって、膨大な日本の法律を全部把握して、試験も物凄く大変なイメージがあるので、その苦労を乗り越えているからこそ、いろいろな立場の方に寄り添えて、救える人がいっぱいいると思うんです。
トラブルに巻き込まれることって多かれ少なかれ、おそらく誰しもが経験することだと思います。そういったときに、いろんな考え方があるからこそ、正義と正義がぶつかり合っていることが多いなという印象なんです。でも、お互いが正義だと思っているから平行線になってしまって、その感情のぶつかり合いが収まらないことってあるじゃないですか。それを弁護士さんが、お互いの折り合いの付け方を客観的に判断して、解決に導いてくださる。それで救われることって本当に数え切れないほどあると思うので、いなくちゃいけない存在だと思います。それで助けられた人たちも、大げさじゃなく命が助かった人もたくさんいると思うので、すばらしいお仕事だなと心から思います。
自分自身も、専門的なことは分からなくなってしまうこともあって。音楽は著作権など様々な法律が絡んでいるので、お手上げなときにアドバイスをしてくださったり、双方が納得いく形で収めてくれるというのはすごいことだなと思います。だから、いてくれないとこの世の中はどうなってしまうんだろうと思うし、助けられているなと感じています。
ありがとうございます。過分なお言葉をいただき、ここにいる一同、また明日から頑張ろうと思えたと思います。本日は貴重なお時間をいただいてありがとうございました。
2025年(令和7年)7月30日(水)インタビュアー:黒岩 太一
北野 光平
北村優香子
豊島 健司
松田 七海
吉村まどか