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マンガで労働法! 緑橋昂輝&白田弁護士の労働事件簿

労働法マンガ第4章 毎日サービス残業!?どうしよう…

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白田先生ありがとうございました。残業代、きちんと払ってもらえました

それはよかったですね

退勤時間までに終わらない仕事量なのに、残業代をもらえないっておかしいと思いました

交渉の中でも言及しましたが、緑橋さんが定時に退勤できるよう仕事量や業務内容を改善・工夫しなかった会社側に責任があります

石橋さんから、はっきりとした『残業しろ』っていう命令がなかったんですが、それでも残業代はもらえるんですね

残業が完全に禁止されているような場合は別ですが、今回のように、緑橋さんが残業をしていることを石橋さんが認識しつつ、そのまま残業をさせていた場合には、黙示の残業命令として、残業代の支払いは認められます(※1)

※1 最高裁平成19年10月19日判決労判946号31頁(大林ファシリティーズ(オークビルサービス)事件)、大阪地裁平成17年10月6日判決労判907号5頁(ピーエムコンサルタント(契約社員年俸制)事件・第一審)参照。

とはいえ、本来であれば、労働時間の管理は会社がしなければなりません(※2)。また、残業代以前の話として、長時間の残業それ自体、労働者の健康を損なうおそれが高いので、決して望ましいものではありません

※2 2019年の労働安全衛生法改正により、客観的方法による労働時間把握が会社の法的義務とされました。

僕も連日の残業でフラフラでした

命にもかかわることですし、少しでも違和感を抱いたら、早めに弁護士に相談してください

わかりました。あと、今回の件とは少し違いますが、仮に残業したことを会社側が認めない場合はどうすればいいんですか?

原則として、残業をしたことを証明するのは、労働者側、つまり緑橋さんです

でも、うちの会社はタイムカードもなかったですし、残業したことの証明なんてできないですよ

相談の時にお話しした通り、パソコンのログや交通系ICカードの履歴、あとお兄さんの証言もあります

パソコンのログは、Windowsだとイベントビューアーで確認できますね

よくご存じで、さすがは専門家ですね

たしかにログは気付かないかもしれませんね

けっこういろんなところに証拠が残っていることがあるので、そういったことも含めて、弁護士に相談してください

わかりました

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